発音による表記の違いです。アラビア語では「ハラール」、マレーシアで使うマレー語では「ハラル」と発音します。
住んでいる国や、それぞれの考え方によってその捉え方はさまざまですが、イスラム教徒の人々にとって「ハラル」は間違いなく欠かせない存在です。その実体についても、毎月開催のハラル講座で詳しくレクチャーいたしますので、ぜひお気軽にご参加ください。
MHCでは、ビジネスにはもちろんのこと、一般のみなさまにも気軽に参加いただけるよう、イスラムやハラルについての知識を気軽にわかりやすく学べる「基礎講座」と「資格が取得できる講座」の2つのレベルをご用意しています。ぜひ奮ってご参加ください。→ 詳細はこちら
特にありません。イスラム市場開拓やハラル認証取得予定企業の方や飲食店/宿泊施設、国内製造/物販企業関係の方が多いですが、その他の業種や学生、主婦や一般の方なども幅広く受講されています。ご興味がある方ならば誰でも大歓迎です。
「ハラル資格取得講座」を受講いただき、簡単な質問表にご記入いただくことで、管理者資格が取得できます。「MHC認定ローカルハラル管理者(MHC Certified Local Halal Manager)」のキャリアが、さまざまなビジネス展開の可能性を広げるとともに、ローカルハラル認証取得もスムーズになります。さらにMHCのビジネスパートナーとしてローカルハラルの普及促進ビジネスの展開も可能です。→ 詳細はこちら
まず、HPやメール、電話等でMHCまでご連絡ください。ご面談またはメールなどで確認の上、詳細説明をさせていただくとともに、必要資料を送付またはお渡しいたします。ハラル講座にご参加の場合は、その場でお持ちいただくこともできます。
ハラル認証の種類には、飲食/宿泊と製造、輸送および屠畜等があります。ローカルハラルであれば、1~3か月程度で認証を受けることができます。また有効期間は1年ごとに更新する必要があります。費用については、検討作業量により変動があります。ハラル認証の種類については、「ハラル資格取得講座」で詳しくレクチャーしております。
認証取得によりムスリムは安心して提供されるメニューを食べることができます。従って、インバウンドの世界では、世界の人口の1/4を占めるムスリムの観光客を受け入れることができるようになり、アウトバウンドでは輸出または進出の機会が増大することになります。
海外での工場、レストランの認証は、当該地で取得することになります。MHCでは海外の認証取得についても支援サービスを行っていますのでお気軽にお問合せください。
認証機関は多数ありますが、イスラム教に則り厳格な審査をするところもあったり、ノンポーク、ノンアルコール食材の審査だけで、添加剤など細かい審査もしないケースが有ったり、各種機関がありますので、信頼できる機関をきちんと確かめる必要があります。
MHCのローカルハラルは、マレーシアの基準に準拠し、食材を厳格に審査します。しかし、日本の国情に合わせて、例えば同じレストランで、近くで日本人がノンハラル料理を食べ、アルコールを飲むのは許容するというものです。ムスリムフレンドリーは、多数の認証機関が行っており、判断基準も多様です。
ムスリムの方々が安心して利用できる施設は、MHCのHPまたはハラルガイドで紹介しています。
特に厳しい条件はありませんが、礼拝は1日5回行いますので、礼拝の際に顔・手・足を洗う水場が必要となります。そのほかマットやメッカの方角を示すキブラなどがあります。できれば男女別の礼拝場所があるのが好ましいと言えます。
市場で評価される基準(プレミアム・スタンダード)であるハラル認証を取得すれば、認証のない食品と差別化でき、イスラム市場に参入しやすくなります。
マレーシアまたはインドネシアで取得したハラル認証が、他国のイスラム市場に自動的に受け入れられるわけではありませんが、当該国の間で相互認証が実施されていれば、他の国でも有効です。
イスラム圏の国々では、イスラム法が一般法令より上位にあります。ハラル制度は、イスラム法に基づく制度です。
ハラル制度はイスラム教に基づく宗教制度で有り、その運用・執行も宗教機関で行われます。国ベースの制度のない国では、複数の宗教機関で、審査の内容、方法など少しづつ異なっています。
使用できない食材は、豚、アルコール飲料の他に、健康被害の恐れのある食材など、禁止される食材は教義により決められています。
神が作ったもの、すなわち自然にあるものは全てハラルです。
国により考え方、取扱いが異なりますが、国ベースのハラル制度を有している諸国では、全ての加工食品を制度の対象にしています。
原料がハラルでなければ、その原料を使用した食品はハラルになりません。原料がハラルであることを証明できなければ、食品はハラル認証を受けることができません。
1つの製造ラインを、ハラルとノンハラルで共用することはできません。
ハラル制度は、イスラム教の教義を具現化したものであり、極めて宗教的なのものです。ローカルハラルでは、これらの条件をクリアするために、MHCがそれら部分を代替支援し、企業内のハラル管理責任者、ハラル管理委員会と連携して推進することができるようになっています。
ハラル食品の原則は「農場から食卓まで」と言われるように、食材となる農産物の栽培から、製造・加工、輸送、保管、陳列・販売など、全てのプロセスがハラルであることが求められます。
ハラルとはイスラム法に照らして合法という意味であり、従ってハラルの概念は、食品や化粧品といったものだけでなく、形のないサービスも含まれます。
(注)ハラル食品マーケットの手引き 日本食糧新聞社発行 並河良一著などに加筆