ハラルはアラビア語で「許可されたもの」を意味します。イスラム教徒(ムスリム)が日常生活で、口にするもの、身に着けるもの全てが、ハラルか、そうでない「許されないもの(ノン・ハラル)」かのどちらかになり、これらはイスラム法で規定されています。
ハラルは、ムスリムにとっては大変重要な規律であり、常に安全・安心を確認して、使用することになります。信仰を大切にしているムスリムにとっては、ハラルか、ノン・ハラルかを区別することはとても重要なことになります。ムスリムは世界のどこに住んでいても、ハラルのルールを守って生活しているのです。
イスラム教では豚・アルコールなどが禁止されています。食品の場合、これらの禁止されている物を含まないものがハラルとなるのです。また、牛・羊・鶏等は禁止されていませんが、イスラム教の作法に沿って屠畜したもののみがハラルとなります。
◆ハラルの源泉
ハラルはコーラン(聖典)とハディース(預言者の言行録)に規定されているものです。イスラム教徒の世界観や物事の判断基準を構成する重要な位置づけを占めています。