ハラル認証とは、ハラルであると認められた製品等にマークを付与する制度です。具体的には、イスラム教が禁じているものを含まない食品等の規格を定め、原材料・製造工程・製品品質等を審査し、適合する製品にハラルマークを表示させることです。
ハラル認証は2つの面から審査されます。1つは、イスラムの教えに則っておりハラルであることです。もう1つは、安全性です。ハラル認証は宗教的な禁止事項だけでなく、食品衛生、品質管理に関する制度に適合することを求めているため、衛生上問題のあるものはハラル認証を取得できません。従って、ハラル認証を取得した製品は、イスラム教徒にとって宗教上問題がなく、安心して利用できるもので、かつ非イスラム教徒にとっても衛生面、品質面ともに安全なものとなります。
ハラル認証は世界各国のハラル認証機関により付与されます。世界共通の認証機関はなく、取得にあたっての難易度や期間はそれぞれ異なります。MHCでは、海外を目指す日本企業、宿泊施設、飲食店、製造業など、それぞれの現状とニーズにあわせたハラル認証の取得をお手伝いいたします。
◆原則、発行団体のある国で製品生産すること
◆施設全体がハラルであること
・特定のラインのみのハラル生産は不可 ・ノンハラルメニューの提供は不可
◆流通も全てハラルであること
◆ムスリム従業員の雇用が必要
◆有資格者による施設の管理が必要
◆各発行団体による定期検査が必要
世界各国には様々なハラル認証機関が存在しています。認証機関それぞれに審査基準が異なるため、輸出先の要望に合わせた対応が求められます。なかでも、マレーシアのハラル認証は国際的にも認知度・信用度が高いです。それは、発行団体であるJAKIM(マレーシア・イスラム開発局)がマレーシア政府機関の一部だからです。
◆生産ラインがハラルであること
・特定のラインのみのハラル生産は可能
・ノンハラルメニューの提供は可能
◆流通は同梱を防ぐ
・ノンハラル製品との運搬は可能
◆ムスリム従業員の雇用は不必要
◆MHCの有資格者による施設の管理が必要
◆MHCによる定期検査が必要
【メリット】
新しく設備投資する必要なく、既存の施設でハラル対応が可能です。
MHCが日本の商業環境で実現可能なレベルでのハラル対応法を提案しているため、国独自の認証基準を定めている国への輸出はできません。一方で、ハラル化導入のハードルが低く、日本国内でのビジネス拡大には極めて効果的です。